バカにしていたけれどよく切れる、セラミック包丁

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先月、細君がセラミック製の包丁を買ってきた。長いこと使っていた小型のものが刃こぼれしてダメになったためだ。僕は、オレンジ色の柄、白い刃をもつ「刃物」を目の前にしてこう言った。

「えー!?そんなの買っちゃったの? 調理師でもある僕が、そんなおもちゃみたいなの、使えるかい!」

ところが後日、一人のときにそっと切れ味を試してみた。これが、意外なことによく切れるのである。もちろん金属製と違って硬いものは不向きだが、家庭料理はこれで十分だと思った。

その後はこんな玩具みたいな包丁がどうしてこれほどよく切れるのか不思議に感じながら、大根だの、豚肉だのをスパスパ切る日々。先入観をもってはダメだね。