「キートンの蒸気船」を女性の弁士つきで楽しむ

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昨日、新刊本の原稿を書き終えたので、午後からシアターに行った。そこでみたのが「キートンの蒸気船」という映画。1920年代に作られたサイレント映画で、この日は女性の弁士付き。

無声映画ははじめての体験だった。内容はシンプルなドタバタだけど、画面に登場する人の服装、乗り物や店など、100年近く前の米国の雰囲気も味わえる楽しい映画だった。

終盤では大きな建物が吹っ飛んだり、台風とキートンが格闘したりと、CGを凌ぐ面白い映像が楽しめた。キートンの動きはだれもマネできないな。

女性の活弁は流暢だったが、役の使い分けが難しいところ。弁士は一人である必要はなく、男女二名でつとめてもいいのではないかと感じた。字幕か吹き替えしかない現代映画に比べ、サイレント映画はまだまだいろんな可能性、楽しみ方があると思う。