虐待の悩み「話してみて」 さいたまのNPOが啓発絵本

児童虐待の発見の遅れや深刻化防止のため、子どもに相談を呼び掛ける絵本を作成したNPOの記事。自動虐待の防止などをおこなうNPO法人設立も増加している。

児童虐待の発見の遅れや深刻化を防ごうと、子どもに相談を呼び掛ける絵本「ボクは話せない…」をNPO法人「ぷるすあるは」(さいたま市緑区)が完成させた。悩みを一人で抱え込みがちな子どもの心情に寄り添う内容で、県中央児童相談所が県内の小中学校などに配布。 絵本は約15センチ四方、40ページ。「どうせわかってもらえない」「ボクはロボットだから傷つかない」と複雑な表情を浮かべる男の子に、クマが「『こまってる』って言っていいよ いっしょに考えるから」と語り掛ける内容だ。学校の先生やカウンセラーへの相談を勧め、巻末には県内の児童相談所の連絡先なども掲載している。(東京新聞)