第26回 かかる費用は印鑑など実費のみ

設立費用の続きです。会社の設立には資本金が必要です。ふつうはその資本のお金は銀行に預けておき、設立のときには銀行にたしかにお金があるということを証明してもらいます。

以前は銀行から出資払込証明を出してもらうという面倒なことをやって1万円程度払っていました。いまの会社法では残高証明書でOKとなり、費用は安くなりましたが、NPO法人には資本金というものがありませんから、これも不要です。

次は登記のときの登録免許税。会社の設立の場合は15万円の収入印紙を申請書に貼らなければなりません。また、変更登記のときも1万円単位で印紙を貼ります。これは結構な負担です。が、NPO法人ではこれも不要。何度登記しても印紙は貼らなくていいんですよ。

結局のところ、会社設立の場合は資本金のほかに最低でも25万ぐらいの手続費用が必要ですが、NPO法人の設立には上のような費用は全く不要です。

といっても、共通にかかる費用があります。主なものは法人の実印。個人の印で代用という手もありますが、ふつうは別に法人代表者印を作って法務局に届け出ます。費用はピンきりですが、一番安いところで3,000円。あとは交通費とか印鑑証明書などの実費のみです。