第22回 資本金は1円もいらない!

今回は設立の資金について会社と比較してみることにします。まず、これは当然といえば当然なのですが、NPO法人には資本金というものがありません。事業を始めるときは最初にいくらかのお金は必要ですが、会社のような「資本」そのものがないのです。

ちなみに、新会社法が施行後、有限会社は廃止(ただし、施行前からある有限会社はそのまま存続可)されて株式会社に一本化、最低資本金の1000万という制限もなくなりました。

したがって、最初に用意する資金という点では新会社法の施行により、会社とNPOの違いはかなり縮まったということがいえます。もちろん、株式会社が1円でできるといっても、法務局に1円玉1枚だけもっていって設立できるわけではありません。

会社だと自分で手続しても印紙代、手数料と登録免許税で最低でも25万円ぐらいの費用が必要です。ところがNPO法人の設立には印紙代、税金、手数料がかからないばかりか、設立時の財産を0円からスタートすることもできるのです。