「おまかせ」すると設立後も多額の費用がかかる

NPO法人の設立を自分でやるべき理由は、「専門家」に依頼すると多額の費用がかかるという点です。設立のときだけならまだしも、NPO法人の場合は設立後にもいろいろな手続きがあって、それらもまかせてしまうと、ほぼ設立時と同額の費用が毎年かかってしまいます。

実例をあげてみましょう。行政書士事務所などに設立の代行を依頼したときの費用はここ数年120,000円(消費税別・以下同じ)が相場。設立後毎年の提出が義務付けられている申請の費用はというと、ある事務所の例では事業報告書 60,000円、資産額変更登記 50,000円。役員変更は顔ぶれに変更がなければ2年に1度 40,000円…。

そのほか、定款を変更したり、任期途中で役員が変わったときなども、その都度万単位の費用がかかります。資産のたっぷりある団体ならまだしも、小規模のNPO法人ではこれらの費用は大きな負担となります。

設立だけだから出費も仕方ないかな、などと気楽に考えて代行を依頼してしまうとその後も多額の費用が必要になってしまいますよ。