「日葡辞書」岩波書店

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日本の古典作品を読んでいると、頭注に日葡辞書からの引用にしばしば出会う。最初のころは気にも留めなかったが、何度も出てくるため、この辞書そのものに興味をもつようになった。

日葡辞書は17世紀の初頭にイエズス会によって刊行されたポルトガル語の説明を付したもの。「イエズス会?」そう、日本にキリスト教をもたらしたあのザビエルのイエズス会なんだね。

辞書の見出し語総数は32,293。中身を見ると現在全く使われない言葉がたくさん見つかる。暇なときにランダムにページを繰っていると「へー、こんな言葉使ってたんだ」てな発見があって楽しい。

たまたま見つけた一つの語を紹介したい。

Rorirori ロリロリ(ろりろり) 副詞。恐怖などのためにおちつかないさま、または、うろたえているさま 語感は現代にもぴったりだと思う。ちなみに、この語は広辞苑にも出ている。

僕はこの本、10年ぐらい前に古本屋で1万円で買った記憶があるけど、さっきAmazonでみたら4万円近い値がついている。オドロキ。