「友だち自身は変わるが書物自体は変わらない」

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三島由紀夫の「『葉隠』とわたし」より。

友だちと書物との一番の差は、友だち自身は変わるが書物自身は変わらないということである。それはたとえ本棚の一隅に見捨てられても、それ自身の生命と思想を埃だらけになって、がんこに守っている。

新潮文庫葉隠入門」の1ページより引用。「葉隠」という書物の根本思想の理解は、この1冊で足りる、というぐらい中身は濃厚。「入門」というタイトルはついているものの、十分に読みこなすにはけっこうハイレベルだとと思うけどね。