いまの憲法で、何の不都合もない。

今の憲法

法律でも会社の定款でも、古いままにしておくと都合が悪くなったとき、その部分の改正を考えるものだ。たとえば、コンピュータの普及で違法なデータ書き換えなどが増えたのに処罰できないのでは不都合だから、その後刑法に電磁的記録に関する規定が設けられた。

…では、今の憲法に国民が困っているような不都合があるだろうか。

両議院で3分の2の議席を取ったから、さあ、どの条文を変えようか決めよう、というのはまったくおかしな話で、逆に言えば、改正しようとする条文がアレコレ挙がるのは、今の憲法に不都合がないことを示しているようなものだ。

過去2度の大震災でも、大規模な暴動や略奪は起きておらず、大半の国民は冷静に対応した。憲法に緊急事態条項など不要で、必要なことは法律の改正で対応できる。 変えるべきは憲法でなく、暴走を続ける政権のほうだ。