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わたしのただ一冊の本「葉隠」~三島由紀夫のことば

葉隠

三島由紀夫が書いた「葉隠入門」はもしかしたら「葉隠」そのものよりもよく読まれているかもしれない。ところどころで本文を引用していることもあり、この本を読めばおおよその「葉隠」の精神がつかめる。

葉隠入門」が書かれたのは1967年、自決する3年ほど前のこと。いまは新潮文庫に入っているが、最初の出版は光文社からだった。そのカバーには<著者のことば>として次のような一節がある。

1960年代にいたって、「葉隠」は、じつに、不気味なほど、現代的な本になってきた。こんなモダンな本はあるまいと思うほどだ。

この本が書かれて50年近くたったが、改めて読んでみると、この一文は世紀が変わった現代にもあてはまるように思う。