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国立能楽堂企画公演「連尺」「菅丞相」

能と狂言

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今日は企画公演・復曲再演の会で狂言が「連尺」、能は「菅丞相」。手元にある本でいろいろと調べてみたが、どちらも見当たらず、ちらしだけ目を通して見所に向った。

連尺とは荷縄のことで、この連尺で担った商売物を売る男女の争いがテーマ。先着した女性の餅(かちん)売りが寝ている間に、あとから絹布売りがやってきて言い争いに。そして最後は相撲で決着をつけることになり、最後には女が勝つという結末。

僕は大蔵流が好きなんだけど、絹布売りを演じた野村又三郎、結構気に入ってるんだな。彼には独特なフワッとした狂言師らしい雰囲気がある。この「連尺」、昭和15年に廃曲になっているとのこと。ぜひまたやってほしい。

能は「雷電」の原曲ということらしい。シテ・菅丞相(菅原道真)、ワキ法性坊は同じ。面は前シテが天神ではなく錦木男だった。

今回の再演では後場に顰をつけた後シテとともに二者の火雷神が登場する。これは「雷電」の小書きにもない。中入り後に後見が舞台に運び入れたのは一畳台ではなく車。ワキに動きもあり、後場はコンパクトながら見ごたえがあった。

復曲能は年に数回しかないため見逃せない。来年の3月には「阿古屋松」が舞台にあがる予定。いまから待ち遠しい。