メイデンTシャツを着た50男に挨拶した小1の女の子

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昨日の午後、本を買いに行く途中でこんなことがあった。赤信号になっていた交差点で自転車を停めていたところ、横断歩道を渡りきった一人の少女が僕に向ってこう言ったのである。

「こんにちは!」

えっ!?僕に?咄嗟に眼球を左右に動かしてみたが、二人のほかには誰もいない。挨拶は明らかに自分に向けられていたため、僕も反射的に同じ挨拶を返した。

黄色い通学帽を被っていたから、おそらく入学したばかりの小学生に違いない。大人に会ったら挨拶するように教えられていたのか、それにしても自然ですがすがしい一言であった。

最近は近所で顔を見知ってしても挨拶を交わすことが少なくなった。こちらが挨拶しても向こうがシカとしていると、次回はこちらも黙ってしまうことが多い。

僕は人見知りしないので初対面の人に声をかけることに躊躇はないが、街中ではなかなかできることではない。彼女の「こんにちは!」が僕にもたらした衝撃と幸福感はいまだに続いている。彼女の短い一言が、こんなにも満ち足りた気持ちにしてくれるとは。

それにしても、黒いメイデンTシャツを着用した見知らぬ50男に小1生が挨拶するとは、いまだに幻覚のようにも思えてくる。僕は突然のことで次の言葉が出なかったことを悔やんだ。

「気をつけて帰ってね!」

これからは彼女を見習って、街中でも挨拶するように心がけようと思う…特に若い女性に(^^)。人類みな兄弟姉妹。