織田信長に黒人の家来がいただって!?

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「詳説日本史研究」(山川出版社)はその書名から受ける印象とは違い、とても読みやすく興味深い内容を含んでいる。ヴォリュームは重要事項が凝縮された高校の教科書「詳説日本史」より多いが、<参考>などに人物のエピソードなどが盛り込まれていて、生きた歴史が伝わってくる。

その中に織田信長についてのエピソードがある。イエズス会の宣教師が連れてきたアフリカ人を家来にしたというのだ。その黒人は本能寺の変でも明智方と戦い、最終的には宣教師のもとに返されたという。

信長ははじめて黒人を見たとき、皮膚の色がもともと黒いことが信じられず、墨を塗っていると思い込んでいたそうである。「1582年 本能寺の変」だけでは無味な歴史も、こんな話を読むと、とても楽しく興味をもって学べるというもの。