「ここでは、いつも高いんですよ…」

降圧剤を処方してもらうため、かかりつけのクリニックへ行った。診察室に入ると、まず血圧測定。診察室では30代の美人医師と二人きり。彼女の表情を間近にし、腕にカフを下が114mmHg。数字は予想通り。数十を目の前にすれば、血圧は上がるのが自然。

「ここでは、いつも高いんですよ…」

二人ともここで苦笑いをする。医師もその点は心得ている。ああ、血圧。他の数値はいいのになあ。5科目で理科だけ成績が極端に悪い生徒の心境。