『革命と反乱』…ハゲもいればデブもいる

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30年以上前の話。元ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーがブラックフットに加入したというニュースをロック音楽誌で知った。「ブラックフット?」実をいうとこの出来事を知るまでこのバンドの曲を聴いたことがなかった。

「革命と反乱」のLPは1983年に発売され、すぐに買って聴いてみた。アメリカのグループで、いわゆるサザン・ロックのバンドということから、かなりクセのある曲づくりをイメージして構えて耳にしたが、「これが南部のロック?」と予想外の音に驚いた。

楽曲は南部ロックとは思えない、ストレートなブリティッシュなサウンドがほとんどなのだ。直球で勝負してくるこういう構成が僕は大好きだ。

ライナーには「ハゲもいればデブもいる…」などと書かれていて、いかにも南部臭のするメンバーの中に、洗練された都会的なケンが少し浮いた感じで写っている(ジャケット一番右)。「革命と反乱」というアルバム・タイトルもいいね。