静寂とまごころの宿「七重八重」はいい宿だった

0208 先週の鬼怒川温泉旅行で泊まったのは「七重八重」という風変わりな名のついた宿。この「七重八重」ですぐ頭に浮かんだのが狂言の「萩大名」だった。その中に「七重八重 九重とこそ思いしに 十重咲き出ずる 萩の花かな」という歌が出てくる。今は亡き、茂山千作師の姿が浮かぶ…しかし温泉宿がこの歌を由来にするのは変だな、という気がしていた。

宿に着いて客室に置かれている案内をみると、やはり「萩大名」ではなく太田道灌に関する逸話がその由来だった。 「七重八重」は「静寂とまごころの宿」の名に相応しい旅館で、落ち着いて温泉や食事を楽しむことができた。